高齢者に多い詐欺被害

高齢者に多い詐欺被害 コラム

「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」をはじめとする特殊詐欺による被害は年々増加し、深刻な社会現象となっています。

その被害者の多くは高齢者で、手口の巧妙化や悪質化は進んでおり、高齢者をターゲットにした特殊詐欺は急増しています。
特殊詐欺の悪質な手口と対策を知っておくことで、未然に高齢者の詐欺被害を防ぐことができます
今回は、高齢者に多い詐欺被害について解説いたします。

「特殊詐欺」とは?

「特殊詐欺」とは、電話やハガキ(封書)等で親族や公共機関の職員を装って被害者を信じ込ませ、指定した預貯金口座への振り込みその他の方法で、不特定多数の者から現金等を騙し取る犯罪を特殊詐欺といいます。

特殊詐欺は、下記の10類型に分類されます。
  • オレオレ詐欺オレオレ詐欺
  • 預貯金詐欺
  • 架空料金請求詐欺
  • 還付金詐欺
  • 融資保証金詐欺
  • 金融商品詐欺
  • ギャンブル詐欺
  • 交際あっせん詐欺
  • その他の特殊詐欺
  • キャッシュカード詐欺盗(窃盗)

特殊詐欺の被害者は、65歳以上の高齢者が約8割を占めています

高齢者は自宅にいることが多い傾向にあるため、電話勧誘販売や家庭販売による被害に遭いやすいことも特徴です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、巣篭もり生活に付け入る手口も後を断ちません。

高齢者に被害の多い特殊詐欺

近年、SNS上での若者を対象にした詐欺や悪質商法が増加しています。
しかし、被害者の大半は高齢者であり、被害に合わないために手口や対策を知っておくことが大切です。

ここからは、とりわけ高齢者に多い詐欺被害について見ていきましょう。

高齢者に多い詐欺被害「オレオレ詐欺」

高齢者に最も多い詐欺被害は、「オレオレ詐欺」です。
親族、警察官、弁護士等を装い、親族が起こした事件・事故に対する示談金等を名目に金銭等を脅し取る手口です。

特殊詐欺被害の7割はオレオレ詐欺と言われており、被害者の家族を支配する気持ちを利用した悪質な詐欺です。
電話での「お金の話」は詐欺です。少しでも怪しいと感じたら、必ず最寄りの警察に通報しましょう。

高齢者に多い詐欺被害「架空料金請求詐欺」

「架空料金請求詐欺」とは、インターネットや郵便を利用して不特定多数の者に対し、未払い料金があるなどの架空の事実を口実とした料金を請求する文書を送付するなどして、現金を騙し取る手口です。

未納料金を請求されても心当たりがなければ決して相手に連絡せず、周囲に相談することが大切です。

高齢者に多い詐欺被害「還付金詐欺」

「還付金詐欺」は、税金還付等に必要な手続きを装って言葉巧みにATMを操作させ、口座間送金により財産上の不法の利益を得る手口です。
市区町村や年金事務所の職員などを装って電話をしてくるため、「お金が返ってくる」などどいう電話があったら詐欺を疑い、すぐに最寄りの警察や自治体の消費生活センター等に相談しましょう。

高齢者に多い詐欺被害「預貯金詐欺」

「預貯金詐欺」は、警察官、銀行協会職員等を名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されており、キャッシュカードの確認や取替の必要がある」などの名目で、暗証番号を聞き出し、キャッシュカード、クレジットカード、預貯金通帳等を脅し取る手口です。
町職員等がキャッシュカード・通帳を預かったり、回収することはありません
不審な電話があったらすぐに警察へ通報しましょう。

高齢者を詐欺被害から守るためには?

特殊詐欺による被害者は主として高齢者であり、言葉巧みに電話口でささやき、不安感を煽り、お金を騙し取ります。
特に一人暮らしの高齢者は狙われやすく、孤独感につけこみ、言葉巧みに騙す悪質な事件も多数発生しています。

高齢者の詐欺被害を防ぐためには、詐欺の手口や事例を知り日頃から注意することはもちろん、周囲の働きかけが欠かせません
日頃からこまめに電話や訪問で様子を伺い、少しでも異変を感じたら確認することが大切です。

また、電話は相手を確認してから出られるよう、留守番電話にしておきましょう。
抱えている不安や悩みを打ち明けたり、気軽に相談ができるような場や人間関係をつくり、本人が行動を起こす前に家族や相談窓口へすぐに相談できる環境を整えておくことも大切です。

詐欺被害に遭ったら弁護士に相談

特殊詐欺の手口は年々複雑化しており、返金や犯人の特定も困難になっています。
詐欺被害で騙し取られたお金を返金させるには、速やかに弁護士に相談することをおすすめします

法律の専門家である弁護士に依頼することで、被害の拡大を防ぐとともに、被害金を回収できる可能性があるか判断でき、交渉や裁判などの回収手続きを行うことができます。

高齢者の方の中には被害に遭っても「家族に迷惑をかけてしまう」「恥ずかしい」などの理由で泣き寝入りしてしまう方も少なくありません。
詐欺被害に遭ったら決して泣き寝入りせず、詐欺・消費者問題に精通した弁護士に相談し、迅速に対応することが大切です。

まずは気軽に弁護士無料相談を利用して、不安や疑問を相談しましょう。

まとめ

今回は高齢者に多い詐欺被害についてお話しました。

高齢者と家族が普段からこまめに連絡を取り合い、詐欺対策を行いましょう
周りの家族だけでなく、本人も日常の中で詐欺に遭う可能性があることを自覚して、日頃から防犯を意識することが大切です。
高齢者の方をはじめ、万が一振り込め詐欺などの詐欺被害に遭った場合は、警察や消費者センター、弁護士に相談しましょう。

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