占い詐欺に遭ったときの消費者センターの対応

占い詐欺に遭ったときの消費者センターの対応 コラム
近年、インターネットやスマートフォンの普及に伴い、悪質占いサイトによる占い詐欺被害が続いています
占い詐欺に遭ったときの主な相談先として、「消費者センター(消費生活センター)」があげられますが、どんな対応をしてもらえるのか気になる方は多いかと思います。
今回は、占い詐欺に遭ったときの消費者センターの対応について解説していきます。

占い詐欺に遭ったときの消費者センターの対応

占い詐欺に遭った際、消費者センターに相談するとどのような対応を行なってくれるのでしょうか?

誰もがアクセスしやすい相談窓口「消費者ホットライン」188

占い詐欺などの消費者トラブルで困ったことがある場合、全国どこからでもつながる消費者ホットライン「188(いやや!)」に相談することで最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口につながります。
誰もがアクセスしやすい相談窓口のため、「占い詐欺かどうか分からない」という段階でも専門の相談員に気軽に相談することができます。

トラブル解決に向けたアドバイスが受けられる

消費者センターでは、専門の消費生活相談員から占い詐欺トラブル解決のためのアドバイスを受けることができます。
よくある占い詐欺の手口や基礎知識を直接聞くことができ、占い詐欺であるかどうかも判断することが可能です。
占いサイトを利用していて、「弁護士に相談する前に詐欺かどうかを聞いてほしい」という場合は消費者センターに相談しましょう。

国民生活センターADRの紹介

ADR(裁判外紛争解決手続)は、当事者同士の間にあっせん人・調停人・仲裁人を立てることで、訴訟を起こすことなく円滑な交渉・和解を行うための手続きです。
各地の消費生活センターや国民生活センターで助言やあっせん等の相談処理による解決が見込めなかった場合に、国民生活センター紛争解決委員会へ和解の仲介や仲裁を申請できる場合があります。

消費者センターでは占い詐欺による「返金請求」は不可能

消費者センターでは占い詐欺の相談は可能ですが、占い詐欺サイトに騙し取られたお金を返金請求することはできません
依頼人の代理人として、占い詐欺による返金請求ができるのは「弁護士」だけのため、騙し取られたお金を取り返したい場合は弁護士に依頼する必要があります。
返金交渉に強い弁護士に依頼して、大切なお金を取り戻しましょう。

消費者センターへの相談で占い詐欺被害が解決しないとき

消費者センターへの相談だけでは占い詐欺被害が解決しない場合や、返金請求をする場合は、次のような解決方法があります。

占い詐欺に強い弁護士に相談する

消費者センターに相談しても占い詐欺の問題が解決しない場合や、返金を求める場合は「弁護士」に相談しましょう
さまざまな手口の占い詐欺の返金交渉が可能な弁護士に依頼することで、被害状況にあわせて迅速かつ適切に対応することができます。
「騙されているか分からない」という状況でも気軽に相談することが可能です。

カード決済代行会社に調査を依頼する

占いサイトの利用料等の支払方法によって異なりますが、クレジットカード決済や電子マネー決済の場合、決済代行業者に対してサイト運営業者の情報開示を求めて調査依頼をすることになります。
詐欺被害と認められる証拠を用意し、業者が詐欺行為を認めれば決済代行業者を介して、業者に対して返金を求められる可能性があります。

占い詐欺は消費者個人での対応では解決が難しい

占い詐欺は、業者側の不法行為を明らかにして法的処置を取る必要があるため、消費者個人での解決はとても難しく、悪質な占い詐欺サイトを見分ける判断が難しいことが特徴です。
問題解決のためにも、できるだけ早い段階で適切な窓口に相談してアドバイスを受けることが大切です。

被害状況に合わせて相談することが大切

占い詐欺は、占いを装って消費者を巧みに騙し、高額な鑑定料や有料ポイントを請求する非常に悪質な手口です。
被害を最小限に抑えて早急にトラブルを解決するためにも、ご自身の被害状況に合わせて、消費者センターや警察、弁護士に相談することが大切です。
いずれの相談先でも、被害を証明する証拠を残しておくことが大切です。
占い師を名乗る者とのやりとりや鑑定メール、支払ったポイント料金、占いサイトはスクリーンショット等をして必ず保存しておきましょう。
占い詐欺の手口や特徴、対策を知っておくことで、占い詐欺の被害を未然に防ぐことができます
決して一人で悩まずに、まずはご自身に最適な相談先に相談することからはじめましょう。

まとめ

今回は、占い詐欺に遭ったときの消費者センターの対応について解説しました。
占い詐欺は消費者個人での対応で解決するのはとても難しいため、決して一人で悩まず、消費者センターや弁護士など適切な相談先に相談することが大切です。

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