しかし、その一方でなりすましECサイトなど悪質な通販詐欺サイトによる被害が増加傾向にあることが現状です。
悪質な通販詐欺サイトに騙されないためにも、詐欺の手口を知っておくことが大切です。
今回は、悪質な通販サイトの特徴について解説します。
悪質な通販サイトの特徴
悪質な通販詐欺サイトには、一定の特徴があります。
利用前に一度冷静になってサイトの記載内容を確認することで、不審なサイトを見分けることができます。
そのURLが適切かを見極める
詐欺サイトであるかを見破る手段として、URLの構成とアルファベットのつづりが挙げられます。
URLの構成は、「google.com.×××.com」(サブドメインがgoogle)というサイトの場合、あのGoogleとは一切関係がないことが断言できます。
また「www.gooole.com」の場合でも(googleの「o」がひとつ多い)、あのGoogleとは何の関係もありません。
手間はかかりますが、このような知識を身に付け、自分の目で確認することが重要です。
正規のサイトと比べて非常に安価で販売
悪質な通販サイトは、正規のサイトと比べて非常に安価で商品を販売していることが特徴です。
人気の商品を激安で販売すると偽り、お金だけ支払わせて商品は届かず、事業者と連絡が取れないなどのトラブルがあります。
クレジットカードが利用できず、振込先の口座名義が法人口座ではなく、個人名義の場合は通販詐欺サイトの可能性が極めて高いため、十分に注意しましょう。
会社概要が「メールアドレス」のみ
住所や電話番号が記載されておらず、「メールアドレス」しか記載がないサイトは悪質な通販サイトの可能性があります。
トラブルが発生し、記載されているメールアドレスに連絡をしてもまっとうな対応は行ってもらえません。
住所の記載があったとしても、架空の住所である場合や、実在する会社を悪用するケースもあります。
Googleマップで住所や会社名を検索しても出てこない、電話番号検索でヒットしない、電話が通じない場合、悪質な通販詐欺サイトと言えます。
サイトの文章やデザインが不自然
悪質な通販詐欺サイトは、サイトに記載されている文章が翻訳サイトで簡易的に翻訳しただけのような不自然な文章表現となっていることも特徴です。
海外で作られた通販詐欺サイトは自動翻訳ソフトを利用しているため、不自然な日本語や誤字が多く見られます。
また、商品ページの画像や文字の大きさに一貫性がなく、正規サイトを真似したような不自然なデザインのサイトはフィッシングサイトの可能性があります。
悪質な通販サイトによる被害を防ぐための対策
近年、大手通販サイトになりすました悪質なフィッシングサイトによる被害は多く、手口は巧妙化しています。
悪質な通販サイトによる被害を防ぐための対策を見ていきましょう。
二段階認証を設定する
通販サイトを利用する際は、「二段階認証」の設定を行うことで第三者の不正アクセスを防止することができます。
ログイン時の手間は増えるものの、二段階認証を利用することで、万が一IDやパスワードが盗まれても不正アクセスをブロックできる可能性が高まります。
また、複数のサイトで同じID、パスワードを使い回すのは避け、強力なパスワードを設定することが大切です。
安易に個人情報・クレジットカード情報などをサイト上で入力しない
メールやSMSなどに記載されているURLなど、怪しい通販サイトに電話番号や住所、生年月日などの個人情報やクレジットカード情報などを安易に入力しないようにしましょう。
通販サイトを利用する際は、インターネット検索やブックマークから正規サイトにログインすることで、安全に通販サイトを利用することができます。
悪質な通販詐欺サイトの被害に遭った時の相談先
悪質な通販詐欺サイトの被害に遭ったことが判明した場合は、解決方法を提案してもらえる「警察」や「消費生活センター」「弁護士」にすぐに相談しましょう。
ただし、騙し取られたお金を取り戻したい場合、警察には民事不介入の原則があるため、対応してくれない場合があります。
被害額の返金請求を代理して行えるのは弁護士資格を持つ「弁護士」のみです。
悪質な通販詐欺サイトの被害に遭ってしまった方は、早急に法律の専門家である弁護士に相談することをおすすめします。
まとめ
悪質な通販詐欺サイトの被害に遭わないためには、詐欺の特徴を理解し、正規と偽サイトを見分けることが大切です。
少しでも「怪しい」と感じたらサイトを利用せず、弁護士や消費生活センター、警察等に相談しましょう。
